1度は自律神経という言葉を聞いたことがあると思います。
・TVでやっていたり
・病気になったときに医師から言われた
・健康雑誌で書いてあった
では自律神経とはどんなはたらきがあるのでしょう?
自律神経は知っているけどはたらきは知らないという方がほとんどです。
自律神経は、神経・血管・ホルモンなどさまざまな組織を支配して身体のバランスをうまく調整してくれています。
今回は、自律神経の8つのはたらきをわかりやすく解説します。
自律神経ってどこにあるの?
自律神経は、脳の間脳という場所にある視床下部にあります。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれます。
交感神経と副交感神経についてはこちらにまとめています。
自律神経のはたらきには、
睡眠、姿勢維持、感情、排泄、免疫力、体温調整、内臓の働き、ホルモン分泌といったものがあります。
自律神経の8つのはたらき
①睡眠
不眠症で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
・なぜ寝れないのか自分でもわからない
・寝つきが悪い
・夜中に目が覚める
・睡眠が浅い
・疲れが取れない
これらが不眠症で代表的な悩みです。
不眠症には、自律神経のはたらきが関係しています。
日中活動時は、交感神経が優位にはたらいていて身体を活発に動かします。
夜寝ようと布団に入ってリラックスすると交感神経のはたらきを安定させ副交感神経が優位に切り替わります。
この切り替わりがスムーズに行われ副交感神経のはたらきが良い状態を
熟睡しているといい、質の良い睡眠と言えます。
寝ている間に、副交感神経のはたらきによって疲労を回復したり、怪我や病気を修復させるはたらきもあります。
このはたらきを自然治癒力といいます。
日常生活でのストレスにより、
交感神経と副交感神経のバランスが崩れこの自然治癒力のはたらきが低下してしまいます。
この自然治癒力のはたらきを改善させることが健康への第一歩です。
②姿勢維持
姿勢維持とは、骨格の歪みのことです。
骨格が歪むと、神経が圧迫され神経伝達が悪くなります。
そのことにより、肩こりや腰痛などの身体の痛みを起こします。
また骨格が歪むことで呼吸も浅くなります。
猫背や肋骨が歪んで傾いてしまうと呼吸時に肺が膨らみにくくなります。
すると、肺に入る酸素の量が減少します。
酸素と二酸化炭素の交換が十分にできないと身体の不調に繋がります。
日頃から猫背や足を組むなどの姿勢には意識しましょう。
③感情
現在は、ストレス社会とも言われます。
人間関係のストレス、時間的なストレス、経済的なストレスが主なストレスです。
これらのストレスにより、
気分が落ちたり、すぐイライラしてしまったり、集中力が切れやすくなったりします。
そして、鬱や統合失調症といった精神的な病にかかる方も少なくないでしょう。
④排泄
便秘で悩んでいる方はたくさんいます。
・あまり水分を摂らない
・便意を催しても我慢する
・栄養バランスの偏り
これらは便秘を悪化させる大きな要因です。
便秘には、食物繊維を摂ることがおすすめですが、
乳酸菌などの腸内環境を整えることも大切です。
この腸内環境と自律神経は深い関わりがあります。
⑤免疫力
体内に入ったウイルスや細菌から身体を守るはたらきを免疫力といいます。
免疫力が低下すると風邪を引きやすい、病気になりやすい状態になります。
免疫のはたらきをもっている細胞は白血球です。
自律神経は白血球の調節も行っています。
⑥体温調節
人間は、恒常性という体温を一定に保つはたらきがあります。
自律神経の乱れにより、冷え性、むくみ、生理痛、不妊症を起こします。
寒いと身体が勝手に震えますよね?
自律神経のはたらきによって震えることで体温を上げ調節しているのです。
⑦内臓のはたらき
消化、吸収、分解、解毒これらは内臓のはたらきですがすべて自律神経が支配しています。
食事をすると副交感神経がはたらき内臓のはたらきを活発にします。
内臓の病気というと癌ですよね。
内臓のはたらきが低下すると癌などの病気を引き起こす原因にもなります。
⑧ホルモン分泌
成長ホルモン、甲状腺ホルモン、男性ホルモン、女性ホルモンこれらはご存知だと思います。
上記以外にもホルモンはあり、自律神経のはたらきによって調節されています。
ホルモン分泌とは、内分泌といい
体温調節の所で説明した一定に保つ恒常性のはたらきがあります。
体温を一定に保つはたらきとは違い、
細胞からホルモンを作り、ホルモンが必要な際に分泌されます。
以上が自律神経の8つのはたらきです。
自律神経はこれだけ多くのはたらきを持っています。
自律神経が乱れると様々な症状が起こることが想像できますよね?
今後、自律神経という言葉を耳にしたら
この記事の8つのはたらきを思い出してみてください。
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